思い出野郎Aチーム

ボロフェスタ2023
ボロフェスタ2023

ソウルフルなダンス

「ボロフェスタ2023!最終日の一発目!!ORANGE SIDE STAGE!思い出野郎Aチームの登場です!!」と、Party NavigatorのMC土龍からトップバッターを任された思い出野郎Aチーム。総勢12名での登場だ。前後二列になり各々のポジションにつく。

「こんにちは!思い出野郎Aチームです!今日は最後まで楽しんでってください!」と、「独りの夜は」をプレイ。「一緒に踊らないか」(”独りの夜は”の歌詞より)と、高橋一(Vo&Tp)は低くソウルフルな歌声でオーディエンスを誘う。

次の曲では増田薫(Sax)が踊りながらサックスを吹けば、隣で山入端祥太(Tb)のトロンボーンも華やかな音を響かせる。岡島良樹(Dr)のドラムは圧巻のアクト!そのドラムに負けじと宮本直明(Key)と沼澤成毅(Key)が見せ場を作った。続けざまに「フラットなフロア」のイントロに入ると、オーディエンスから歓声があがる。4曲目は4枚目のアルバム『Parade』から「機材車」を披露。手話通訳ももちろんライヴに参加し、メロウなナンバーでフロアが一つになった。

「もう1曲、新しいアルバムから。楽しんでってください」と高橋が話し、「笑い話の夜」、「繋がったミュージック」へ。ファンファン(Tr)が片膝をついての情熱的なトランペットが印象的だった。管弦楽器を持ったメンバーにスポットライトが当たる。オーディエンスの揺れもよりいっそう大きくなったところで、増田がステージ上から飛び降りてフロアで盛り上げる場面も。

「ありがとうございました!最後の曲です!」と高橋が最後の曲に入ることを告げたことを合図に、ステンドグラスに光が灯る。それは誰しもが待ち望んだナンバー、「ダンスに間に合う」。女子高生も、中年のサラリーマン風の男性も、まるでラスベガスのおしゃれなBarにいるかのように体をくねらせて踊っていた。

Text by 松下愛

Photo by リン