たとえ汚い琵琶湖でも
KBSホールエントランスに設営された「どすこいステージ」にて、初日のトップバッターを飾るのは、びわ湖くん。
びわ湖くんは、滋賀県の正式非公認キャラクターであり、〈ゆるキャラグランプリ2020〉企業・その他部門243位の実力の持ち主。
つねに語尾に「湖」をつけてつぶやかれているTwitterも人気だ。
やや綺麗なダンボールびわ湖がギターで、もはや原型がないびわ湖がカホンを担当する。
前年の〈ゆるキャラグランプリ2019〉企業・その他部門1位に輝いた、同じく滋賀県のキャラクター「ピーナッツくん」をゲストに迎え、今年12月4日、大阪・パナソニックスタジアムでワンマンライヴを控えるびわ湖くん。
パナソニックスタジアムを借りた資金を得るため、“びわ湖くん応援箱”を設置していた。
彼らを見る者たちの心は琵琶湖のように広い。
はじめこそ、エントランスから「なんかよく分からん生き物がいる！」との声が響くが、みな、グフフと笑い出す。
ヤバイTシャツ屋さんの曲「あつまれ! パーティーピーポー」の1フレーズのみを披露したり、サザンオールスターズの終わらない「TSUNAMI」を披露したりした。
最も盛り上がったのは、どすこいステージのびわ湖くんの真裏、扉をひとつ隔てたGREEN SIDE STAGEで演奏していたナードマグネットの曲をウィーンウィンと、口で言いながら披露した場面だった。
さらに、今日のトリを飾るハンブレッダーズの話に移る。びわ湖くんは、ハンブレッダーズのギター、ukicasterにTwitter上でブロックされているとの話を、ハンブレッダーズ関係者がいないか確認しながら話した後、ハンブレッダーズぽい曲を披露した。
そして、「終わっていい？」と舞台監督に聞いたのち、あっさりと終わっていった湖！
