黙々とぶち上げるSHUN145はまさに職人だった
続いて登場したのは、Jazzy Sport Kyotoのレコードバイヤーをつとめながら京都を拠点に活動中のDJ、SHUN145だ。Eli Escobarの「Seein You」からプレイはスタートし、踊れるビートにすでにMETROは横ノリが止まらない。煙草を吸いながら、そしてリズムを感じ小刻みに揺れながら、SHUN145はPaco Ramirezの「Roadtrip」やBakongoの「Bopster」で畳み掛けていく。
会場の熱気が伝わったのか、服を1枚脱ぎ、再びターンテーブルに戻ると、Dominic Balchinの「The Getaway Driver」を。そして、Falling Majestiesの「By Panthon」をミキシング。フロアでは、お酒を高く掲げながら、「フゥー!」という声を出しながら、両手を上げながら、みな音楽にノって踊る踊る。日付ももうじき変わろうかというところだが、こちらの盛り上がりはバッチリだ。クライマックスに向かっていく。
レコードを入れ替える仕草や真剣に手元を見つめる姿はまさに職人のよう。黙々としていて、時折みせる笑みがカッコいい。フロアには、すでに国際色豊かな人々が集まっている。音の強弱が強調されながら続け様に選択されたHugo H.の「Chante vs James (Aka the Same)」、そしてOliver $の「Doin Ya Thang」でラストに向けてさらに大盛り上がりだ。幅広いジャンルを提供するSHUN145のグッドなDJプレイだった。パワー・チャージされ、METROは朝まで遊ぶ準備万端だ。
Photo by shohnophoto
Text by キムラアカネ