おとぼけビ~バ~

ナノボロフェスタ2020
ナノボロフェスタ2020

Text by 村尾ひかり
Photo by 廣瀬有美

おとぼけビ~バ~が
Never Dieステージで大暴れ!

「お前らもっと集まれー‼ いや一旦散れー‼」
よよよしえ(Gt)の雄叫びから始まったのは、ワールドワイドに活動する京都のロック・バンド、おとぼけビ~バ~!

バンドのモットー“セックス・しば漬け・ロックンロール”が歌詞に入った「あなたわたし抱いたあとよめのめし」からライヴがスタート。1曲目からトップスピードで駆け抜け、あっこりんりん(Vo,Gt)がロングヘアを掻き上げてにらみをきかせながら歌う。

「1月に仕事を辞めて脱OLして、プロでやっていこうとした矢先にコロナでこういう状況になって。お客さんの前でのライヴは3月以来、今日が初めてです」
そう話してほぼ休むことなく、爆速パンク・チューンを連発していく様子からは、観客の前でライヴができることへの喜びが伝わってくる。

強靱なベース・ラインに耳をつんざくようなギターが重なり、熱狂の渦へと巻き込んでいく。タイトルコールのたびにその過激な曲名から思わず笑いが起きるが、曲が始まるとそのパワフルさとテクニックに圧倒されてしまう。
「ここから本気出していくんで」
とあっこりんりんが再び宣言し、勢いを止めることなく加速し続け、中指を突き立てながらドスの効いた歌声を響かせる。
30分で15曲を演奏し、颯爽とステージから去って行く姿は最高にクールだった。